Design Loake インド製グッドイヤーウェルト

  • ラスト3625G グレインレザー✖️ダイナイト
  • 革質
  • シルエット
  • 履き心地
  • 総評

イギリスより輸入したLoakeのインド生産モデル

木型名はSIMON DKG

本国では150GBPくらいで流通している、インド製履と聞くと安普請なイメージが先行しているが。実際手に届くと見事に打ち砕かれた(いい方向に)

イタリア製のグレインレザーを使用しているようで革質はしっとりと粘りがあり繊維の目が細かくリーガルのインペリアルグレード相当のものであることが判明したあ。セカンドラインのくせに中々やるじゃねーか^_^^_^

インドのファクトリーも上質な革を使った靴を製造できるようになり、我ながら感銘している、一昔前のインド製グレンソンとかゴ●みたいなものもあったのにね、、、ここ数年のアジアの製造業の進化は凄まじいですな
良くも悪くもイギリスなシルエットを踏襲している。イギリス系の会社のいいところは、セカンドラインであったとしても原型を留めている所であること伝わってくる。日本のメーカーのようにセカンドラインは滅茶苦茶なデザインで見るからに別物に仕立ててこない所が、イギリス人の靴作りにかかる良心を感じることができ、いい意味で安心した。イギリスは金融でしか飯が食えない落ちぶれた国だが、魂のこもったものつくり、トレンドに流され続けない独自文化ができているので当分は安泰だろうね笑
タンも内張も布を使わず作ってる、、スコッチグレインがそうだったな-、あそこは全グレード同じ内張りのレザーを使用してる(社長談)だったか。。大陸を隔てた遥か彼方に同じ精神を宿した会社があるのはなんとも数奇だね

小文字にしたのでシンプルでいいんじゃないかと英語だとこの表記が倒置法なんかな?!

コスト削減がアウトソールに来ている、ダイナイトパターのラバーソール。クッション製や耐摩耗性能は履き下ろさないとわからないが、私物のビブラムダイナイトと感触と叩いた音で遜色なかったので、品質に難はないだろう。
インド製(しつこいですがw)のくせにグッドイヤー出し抜いのピッチも整っておるので、熟練工がインドの存在するのがひしひしと伝わる

内張のステッチもピッチが均一かつ余白も整ってるのでリーガル社の検品もパスできると確信、インド製ローク捨てたもんじゃないですね!
イギリス靴だけど踵は少しシェイプしてる、若者の足形合わせてきたんかな。足入れ時のホールド感は悪くなかった。
踏まず側のアッパーは継ぎ接ぎしてるってことは、高品質レザーの歯切れで作っている証だ。バングラ製の安革ならわざわざこんな事せんからな、、

総論まとめると品質とシルエットは問題なし。ただ所有欲を満たせるかというとやはり、小文字の「design」が邪魔をして減点される。安い予算しかないけど、デパートで4万くらいの品質の靴を履きたいならお勧めかな。

吐き下ろしてみないとわからない不明確な部分があるので。自分的には70点です